飯坂からベトナムへ

飯坂からベトナムへ

 8月3日から11日まで、福島市のNPO法人「シーエスアールスクエア」主催のベトナムへのスタディツアーに参加した。代表の宍戸仙助先生はアジア山岳地帯の学校支援の活動をしている。宍戸先生はぷらっとふぉーむ飯坂構想時期の対話会で、私たちの活動の柱は「垣根の無い交流の場」であるという事を示唆し、その後拙宅で講演会も開いてくださった。今回スタディツアーに御誘いいただき、2度と無い機会だろうと思い切って参加したのである。

 

 さて、ツアーの主目的は都市部から遠く離れた山間の学校(ハノイからバスでおよそ5時間)で習字、折り紙、けん玉などの日本文化や、運動会を体験してもらうというものだった。ちなみに、ベトナムのこの地域では体育や音楽など情操教育に関する授業は無いらしい。またぷらっとふぉーむ飯坂として、更に奥地の分校(バイクで悪路を30分)に絵本を届けたいという思いもあった。

 

 本に関してはそのほとんどをNPO「市民公益活動パートナー」所蔵の震災図書から寄贈していただき、字が分からなくても楽しめるように絵や写真がふんだんに使われているものを選んだ。結果、30冊の絵本を寄付する事が出来た。

ただ心残りは、けん玉の指導に熱が入ってしまったあまりに、寄付した本を使った読み聞かせなどが出来なかった事だ。ただ今頃は子どもたちが絵を見て想像でお話を作っているだろうことを願うばかりである。チャンスがあったら本やあの子どもたちのその後を確かめに行きたい。そう強く思えるような旅であった。